Muv-Luv Tactics カーリダーサの悪夢

STORY


      ――それは『マブラヴ オルタネイティヴ』に隣り合う確率時空。
      天国に届く塔がある世界に生きる少女の覚悟と決断の物語。
      ■Muv-Luv Tactics Story mode Introduction
      1973年、BETAと呼ばれる異星起源種は喀什を地球攻略拠点として
      侵攻を開始。中央アジアから東欧州、東南アジアは瞬く間に地獄と化した。
      光線級による航空兵力の無力化と無限の物量に圧された人類は
      年々後退を続けた。
      そして1995年、BETAの気紛れと地の利に恵まれた一部の大陸辺縁を
      除き、ユーラシアの殆どは敵の手に落ちていた。
      独立傭兵部隊国際識別番号429――海鳩小隊は、大東亜連合軍の
      要請によりタイ王国とミャンマーの国境地帯に展開していた。
      与えられた任務は、南下する大規模BETA群主力に対する側面からの
      奇襲攪乱であった。
      その高い戦闘能力と任務達成率への評価に加え、荒っぽい手段が
      各国軍に疎まれていることから、海鳩小隊に回ってくる任務は、常に
      最重要かつ生還困難であった。
      だが千朔とその傭兵たちは事も無く敵主力に肉迫。その横腹を
      食い破り、余勢を駆って光線級をも排除してしまうのだった。
      レシーバーに響く怒声。任務外の独断専行を叱責する前線司令官だ。
      敵の「おめめたん」はみんな死肉にしてあげた。もう作戦は成功っしょ。
      モタモタしてたら面制圧に巻き込まれちゃう――からだ。
      ノイズの消失――司令官の怒声は突如霧散し、千朔の注意を十分に引いた。
      数秒の静寂を引き裂いて、困惑の叫声と絶望の罵声の奔流が
      オープン回線に充満した。
      『――ちくしょう、前線司令部がッ!! 敵が突然……ッ!!』
      BETAの地下侵攻を疑った千朔は息を呑む。
      『――アメリカ軍だ!! アメリカ軍が……前線司令部を攻撃している!!!』

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