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第十二回:「カンチャンドラ1は即リーチ?」

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東1局北家・4巡目・ドラ
 牌姿A

・早い巡目のカンチャン待ちだと何となくダマテンにしてしまう人
・早い巡目のカンチャン待ちだと何となくテンパイ取らずをしてしまう人

「カンチャンドラ1は即リーチせよ!」という教え方は、青字のような人達を対象にした限定的なものです。みなさんは牌姿Aを迷わず即リーチできますか?もしもできるのであれば、この後正しい麻雀の考え方を教えましょう。

1・牌姿Aをリーチしたとき
2・牌姿Aをダマテンにしたとき
3・牌姿Aをテンパイ外ししたとき

この3択から最も有利となる結果を予想してください。有利となる結果といってもその場限りの結果ではありません。例えば1~3をそれぞれ1000回試行したとしましょう。その結果アガリで決着することもあるでしょう。放銃で決着することもあるでしょう。他家間の放銃で決着することもあるでしょう。流局で決着することもあるでしょう。

プラスになった局、マイナスになった局、全ての結果を集計し、最も優秀なスコアになると予想できるような選択が望ましいのです。4巡目にカンチャンドラ1の先制リーチを1000回打てれば、トータルのスコアは間違いなくかなりのプラスになるでしょうね。

どのような選択をしたとしてもプラスになる牌姿もあれば、どのような選択をしたとしてもマイナスになる牌姿もある。

どのような選択をしてもプラスなら最もプラスが大きくなるように、どのような選択をしてもマイナスなら最もマイナスが少なくなるように、与えられた判断材料からその都度予想して選択すること。これが選択時における正しい考え方であり、本来はこのような教え方をすべきなのです。

東1局北家・4巡目・ドラ
 牌姿B

1・牌姿Bをリーチしたとき
2・牌姿Bをダマテンにしたとき
3・牌姿Bをテンパイ外ししたとき

さあ予想してみましょう。この牌姿なら打のテンパイ外しが最もプラスになると予想できます。テンパイを取らずイーシャンテンに構えておけば、門前リーチはもとよりを仕掛けたとしても、手役で打点を狙える可能性が十分あります。確かに即リーチをしても間違いなくプラスですが、どちらの選択でもプラスならプラスとプラスの比較をしましょう。1を選択すると+20、2を選択すると+30だとしたら、間違って1を選択してしまった場合、獲得できるのは+20ではなく-10損失しているのと同じことなのです。

ではなぜ麻雀の本は正しいことを書かなかったのでしょうか?麻雀が強い人はなぜ本来の教え方をしてくれなかったのでしょうか?それはきっと対象とする読者のレベルに合わせて書かれていたり、当時のあなたのレベルに合わせて教えてくれたのだと思います。みなさんはどのようにして麻雀を覚えましたか?自分のレベルが上がれば教え方も、参考にする教材や打ち手も、麻雀の考え方すらも変えていくことが更なるレベルアップに繋がるのです。



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